肩こりがひどくて、体がだるいし、頭痛まで……。日本人の痛みや辛さの自覚症状の調査では、
女性は1位、男性は2位(1位は腰痛)と多くの人が悩まされている「肩こり」
今回は肩こりの原因について解説させていただきます。
肩こりの典型的な原因
ふだんは意識していないかもしれませんが、頭の重さは約5~6キロ程あります。
お店などで5キロ入りの米袋を持ってみると、かなりの重さだと実感できるでしょう。
そんな重い頭を支えているが、首と肩です。日本人は欧米の人と比べると、
頭が大きいわりに首から肩の骨格や筋肉がきゃしゃにできているため、肩こりを起こしやすいといわれます。
肩こりは日本人の宿命ともいえる症状ですが、とくに中年以降は骨や筋肉が弱くなるので注意しましょう。
たかが肩こりと思っていると、こりが痛みに変わり、何をするにもつらいといった状態になりかねません。
自分の肩こりの原因や特徴を知ったうえで、より効果的な対策をとるようにしましょう。
「慢性的な肩こりに」ついて
頑固な首や肩コリを引き起こす原因はいかのようなものがあります。
長時間のパソコンを使ったデスクワーク
業務で毎日パソコンに向かうお仕事の方ご苦労様です。
首や肩のこりは張りを訴えられる方はとても多いです。
特にノートパソコンを使う方は要注意です。デスクトップ型よりも2、3センチ頭が前に屈む姿勢を取れなければならないからです。
この「うつむき」や「前屈み」姿勢で首の関節の大切なカーブが消失してしまい、ストレートネックなってしまいます。
運動不足
肩こりを起こしているときの首や肩は血流が悪く、新鮮な酸素や疲労回復に大切な栄養が体の隅々に運ばれない状態です。
特に首や肩のように日常的に肌肉の緊張が強く、血管がつぶされている状況では酸素と栄養がさらに届かない。
筋疲労が改善せず、肌肉がさらにこってしまうという悪循環の堂々巡り状態です。
これを改善するに運動です。
内臓疲労の問題
意外かと思われるかもしれないですが、内臓疲労からも肩こりはやダルさが起こります。
よくご飯を食べ過ぎた日や翌日に肩や背中、または腰などに痛みやダルさなどの症状を感じたことはありませんか?
食べ過ぎや飲みものは内臓によって吸収や分解、代謝などが行われます。
吸収や分解などにはパワーが必要になるので、食べる量などが多過ぎてしまうと
内臓の負担が大きくなり処理しきれなくなってしまいます。そうすると内臓が固くなったりすることで
全身への血液の流れが悪くなり疲労感が出たり、姿勢が崩れることで肩周りに症状が出ます。
肩こりと血圧の関係
例えば加齢などの原因で動脈硬化が起きると、血管内が狭くなり血行が悪くなり血圧が上がります。
ストレスでも交感神経の作用で血管が狭まり、その結果血圧が上昇します。慢性化は高血圧症に繋がります。
快適な睡眠が肩こり解消につながる!
また、肩こりは毎日の睡眠と大きく関係があります。睡眠時の副交感神経の働きにより体の不調の回復につながるので、
寝ないと肩こりは治らないでしょう。質の高い眠りのためには、寝具や睡眠時の姿勢も重要になります。
睡眠時の姿勢は肩と頭の位置が大切。枕は、あお向けに寝た場合は、頭が前に出すぎないように、
横向きの場合は背骨と頭が一直線になるよう高さを調整しましょう。
また、寝たときに体が浮いている場所は、タオルやクッションで埋めます。
あお向けの場合は、肩の下とひじの下にタオルを入れたり、タオルやクッションを脇ではさむ。
横向きの場合は、抱き枕を抱えるようにすると、寝やすくなります。
肩こりには、様々な原因があり、それに合った方法でしか解消できないことが分かりました。
まずは、自分の肩こりの原因を知ることで、症状を改善していきましょう。